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落語家・立川談春は数年前より俳優としてドラマに出演するようになりました。
しかも、出演したドラマが話題作・人気ドラマとなり、立川談春の名前は落語愛好家以外の人にも知られるようになりました。
ドラマがきっかけで立川談春に興味を持つ人が増えてきて、本業である落語を聴いてみたいという人も増えてきたのだと思います。
ドラマに出ることで本業の落語家の人気も急上昇したらしいですよ。
元々の立川談春の落語の面白さ、実力がドラマに出ることでさらに広がったんでしょうね。
目次
半沢直樹には出演してるの?下町ロケットは?セリフが熱い!
立川談春が超人気ドラマの半沢直樹に出演しているという噂がありますが、残念ながら立川談春は半沢直樹には出演していません。
おそらくこの噂は立川談春が半沢直樹と同じ原作者池井戸潤のドラマをメインにして出ていることから勘違いしている方がいるのかもしれませんね。
立川談春が出ているのは「下町ロケット」そして「ルーズヴェルト・ゲーム」です。
「下町ロケット」では主人公を支える人情味ある経理部長役、「ルーズヴェルト・ゲーム」では主人公と敵対する嫌味ったらしさ全開の社長役ということで、この2作ではまるっきり正反対の役を演じました。
特に「下町ロケット」の経理部長役の「熱いセリフ」に胸を打たれた方は少なからずいるのではないでしょうか。
『下町ロケット』では、阿部寛が社長の佃製作所に、メインバンクから出向してきた経理部長・殿村直弘役を演じている。
実直で温厚な経理のオジサンといった感じで、血気盛んな若手社員たちや、開発・技術職と営業職との仲を取り持つ、いわば“大番頭”的な役まわり。
数字にうるさいことも言うが、ときには「リスクのないところにビジネスはありますか!」と一喝する熱い部分も見せる人物。
特に阿部が、会社を売却して辞任すると言ったときに、「あなたは夢に愛されている。だから逃げちゃいけないんだ!」と涙ながらに止めるシーンは迫真の演技で、ネットでも「目頭が熱くなった」「人の心を揺さぶる力があった」と反響を呼んだ。
阿部も完全披露試写会で、このシーンに対して「現場でも大泣きしました」「何回観てもあのシーンでは感極まるものがあって…」と発言しているほどだ。
主演の阿部寛も感極まるものがあったという立川談春とのシーン。
「下町ロケット」をまだ観ていない人はぜひ観てください!
とても感動しますし面白いドラマですよ!
「下町ロケット」、「ルーズヴェルト・ゲーム」という2つのドラマで共に存在感抜群の演技を披露したことから、業界においての立川談春の演技力は非常に高評価になりました。
◆古典落語で鍛えた演技力はヘタな俳優を軽く凌駕する
談春の演技力は、やはり本業の落語に日々精進している賜物だと言えるだろう。古典落語の大ネタともなれば、ほとんどが人情噺。正直で誠実な人物から冷酷で悪い輩まで、登場する人物も千差万別。そのすべてをひとりで演じ分けるのが落語なのだ。演技を超えて、それぞれの人物そのものになりきらなければ、到底観客を納得させることなどできない芸なのだ。つまり談春の演技力がドラマで光るのは、落語以外の活動を控えて、本業に専念しているからこそと言える。
立川談春が得意とする古典落語の人情話の話術がドラマ演技に活かされていると評価されていますね。
落語を追求しているからこその高評価なんでしょうね。
落語というのは演者一人で何人もの登場人物を演じる小演劇の面もありますから、この落語を極めようとしている姿勢が自然と俳優としての演技力に磨きをかけていたんだと思います。
立川談春はドラマ出演をきっかけに、今では映画にも出演するようになりました。
落語で磨いた俳優立川談春の素晴らしい演技をこれからも観ていきたいと思います。
自身の半自叙伝「赤めだか」がドラマ化、主演の嵐・二宮和也の演技が好評
立川談春の半自叙伝「赤めだか」。
この本は談春が立川談志に弟子入りし、奮闘、苦悩しながら談志から落語を学び、真打に成長する姿を描いた半自叙伝です。
「赤めだか」は販売してすぐ話題となり、第24回講談社エッセイ賞を受賞しました。
そして「赤めだか」はついにドラマ化されました。
主役の立川談春役を嵐の二宮和也、そして師匠の立川談志役にビートたけしという超豪華キャスト。
特に二宮和也のドラマ「赤めだか」での演技は非常に評判が良く、立川談春はドラマでの二宮の落語の素晴らしさに驚いたんだそうです。
「撮影では二宮さんの落語が素晴らしくてびっくりしました。歌って踊れて、話の間(ま)も分かる人ですが、正直、落語はできないと思っていたんです。ところが一度もレクチャーしていないのにちゃんとできていた。これはプロの落語家が見たらすぐにそのすごさが分かると思います」
立川談春は二宮和也には落語は難しいと思っていたそうです。
プロの落語家が観て高く評価されるんですからスゴいですよね!
これからも落語家・立川談志の仕事から目が離せませんね!